2018年12月、 ご縁あって、中国の青海省西寧市の西寧衛生職業技術学校にて、【日本での介護の考え方】【日本式の介護仕方】など、５日間に渡り特別講義をさせて頂きました。
生徒だけではなく、現地の講師の方も講義に参加され、熱心に受けられておりました。
中国では、今後数年で、日本と同様に高齢化社会へ突入し、介護人口の増加が見込まれています。中国政府も急ピッチで対応に追われ、日本でいう介護保険制度も近年実験的に導入されているような状況だそうです。ただ、中国は中層向け介護事業に外資の参入が目立ち、日本の入居者第一とは違い、スタッフ第一主義の介護事業が好調で、介護職に従事している9割以上が農村からの出稼ぎの方が多く、離職率が他業種より低いそうです。スタッフに対して、企業側が大学へ通わせたりなどの待遇が手厚いのも大きな要因だそうです。
今回、私が行った学校はどちらかと言えば、都市部から離れた場所です。昨年より、技能実習制度に介護、また、今月から新しい在留資格「特定技能」により、日本で介護に携わることができるようになりました。現地の学生も非常に日本での介護に興味がある様子でしたが、やはり、日本語の壁が大きく、日本語検定N３への合格が最初の難関だそうです。
終始、学生、講師、関係者の方が熱心で、当初予定ない学長との意見交換の時間も充実させて頂き、最後には友好の証にと、記念品(下の写真四枚目、【タンカ】というそうです)まで頂きました。

やすらぎ福祉カレッジ 校長 髙橋 芳美